ソフトウェアエンジニアの職務経歴書の見本
SIer で2年、自社の決済サービスで3年の経験を持つ中堅エンジニアの職務経歴書です。中堅には、設計から運用まで自走できることと、サービスの数字を動かした経験が求められるため、規模、担当範囲、成果をそろえて書いています。
ソフトウェアエンジニアこの見本を使う
採用担当者が見るポイント
- システムの規模: 利用者数、取引件数、リクエスト数、チームの人数。
- 担当工程: 要件定義、設計、実装、テスト、運用のどこまでを自分で担ったか。
- 技術的な成果: 応答時間、障害件数、コスト、開発速度など測れる改善。
- 技術スタック: 言語、データベース、クラウド、IaC、CI/CD、監視。
- チームへの貢献: コードレビュー、設計相談、ドキュメント、後輩の育成。
職務要約の書き方
年数と分野、得意な技術を書き、最も大きな成果を数字で1〜2つ加えます。
Web サービスのバックエンド開発に5年間携わり、うち3年は決済サービスで設計から運用までを担当してきました。Go と AWS を使った API の設計、性能改善、障害対応を得意としています。決済 API の応答時間を6割短縮し、月間の障害件数を5分の1にしました。
フロントエンドからフルスタックへ広げたい場合
フロントエンドエンジニアとして5年、React と TypeScript で EC サイトの開発を担当してきました。この2年はバックエンドの API 開発(Node.js、PostgreSQL)も担い、購入完了率を15%改善しました。設計から運用までを一貫して担えるエンジニアを目指しています。
使える実績の例文
見本にないものも含めた、この職種で伝わる実績の書き方です。型を借りて、自分の数字を入れてください。
- データベースのクエリとインデックスを見直し、月額のクラウド費用を約30%(年間約500万円)削減。
- デプロイの自動化で、リリース頻度を月2回から週5回に増加。
- 外部決済代行会社との接続を設計・実装し、新しい支払い方法を3か月で公開。
- オンコール体制と障害対応手順書を整備し、復旧までの平均時間を90分から25分に短縮。
- モノリスから決済の照合処理を切り出し、処理時間を4時間から20分に短縮。
- 負荷試験の仕組みを作り、年末のピーク時に通常の8倍のリクエストを障害なしで処理。
- セキュリティ診断の指摘12件をすべて期限内に修正し、PCI DSS の審査対応に貢献。
- 社外の技術カンファレンスで決済システムの冪等性設計について登壇(参加者約300名)。
- 新人研修の講師を務め、4週間の API 開発演習を設計。
書くべきスキル
専門スキル
ヒューマンスキル
書いておきたい資格・免許
- 応用情報技術者(IPA): 体系的な知識の証明として評価されます。
- AWS 認定(Solutions Architect、Developer): クラウド中心の開発組織で有利です。
- データベーススペシャリスト・情報処理安全確保支援士(IPA): 専門性を示したい場合に。
枚数と構成
経験5年なら A4 で1〜2枚。会社ごとに主なプロジェクトを新しい順に書き、技術スタックはスキル欄にまとめます。
よくある失敗
- プロジェクトの規模(利用者数、取引件数、チームの人数)が書かれていない。
- 担当工程が曖昧で、設計から関わったのか実装だけなのかがわからない。
- 技術の羅列だけで、成果に数字がない。
- 守秘義務を気にしすぎて、業界も規模もわからない書き方になっている。
よくある質問
経験5年のエンジニアの職務経歴書は何枚がいいですか?
A4 で1〜2枚です。プロジェクトが多い場合は、直近の3〜4件を詳しく、それ以前は1行ずつにまとめます。
社名を出せない案件はどう書きますか?
「大手保険会社の契約管理システム(利用者約2万人)」のように、業界と規模がわかる表現にします。具体的な社名がなくても経験の大きさは伝わります。
技術スタックはどこに書きますか?
プロジェクトごとに主な技術を1行で書き、全体はスキル欄にまとめます。応募先の求人票にある技術は、両方に出てくるようにしましょう。