建築施工管理の職務経歴書の見本
中堅ゼネコンで18年、現場所長として6年の経験を持つ建築施工管理の職務経歴書です。施工管理の採用では、担当した工事の規模と自分の立場、そして工期・品質・安全・原価の結果が見られるため、工事ごとに規模と成果を具体的に書いています。
採用担当者が見るポイント
- 工事の規模と種類: 用途、構造(RC 造、S 造、SRC 造)、階数、延床面積、工事金額。
- 自分の立場: 所長、監理技術者、主任、担当者のどれだったか。
- 工期と品質: 工期内の竣工、工期短縮、社内検査や施主検査での指摘。
- 安全管理: 無事故・無災害の継続期間、安全活動の工夫。
- 原価管理と資格: 実行予算に対する改善、1級施工管理技士や建築士の資格。
職務要約の書き方
経験年数と立場、得意な用途・構造、扱った工事金額の範囲を書き、安全と工期の実績を加えます。
中堅ゼネコンで18年間、マンション・事務所ビル・商業施設の建築施工管理に携わり、直近の6年は現場所長として工事全体を統括しています。RC 造・S 造の工事を中心に、工事金額10億〜40億円の現場を担当してきました。担当現場は8年間無災害を継続し、直近3現場はいずれも工期内に竣工しています。
ゼネコンから発注者側(デベロッパー)へ
ゼネコンで15年間、マンションを中心に建築施工管理を担当し、現場所長として工事金額30億円規模の工事を統括してきました。施工の現場を知る立場から、企画段階の品質とコストの判断に関わりたいと考え、デベロッパーの建築技術職を志望しています。
施工管理から設備・ビル管理へ
建築施工管理として12年、事務所ビルと商業施設の新築工事を担当してきました。竣工後の不具合対応や設備の引き渡しにも多く関わったことから、建物を長く良い状態に保つ仕事に関心を持ち、ビルの維持管理職を志望しています。
使える実績の例文
見本にないものも含めた、この職種で伝わる実績の書き方です。型を借りて、自分の数字を入れてください。
- タワークレーンの配置計画を見直し、躯体工事の工程を3週間短縮。
- ICT を活用した出来形管理を導入し、測量と記録の作業時間を3割削減。
- 施主検査での指摘を、事前の自主検査の強化で前回現場の120件から35件に減少。
- 近隣住民向けの説明会を工事前に3回開き、工事期間中の苦情を月平均1件以下に。
- 若手職員4名を指導し、2名が2級建築施工管理技士に合格。
- 週休2日の工程を組み、4週8閉所を達成しながら工期内に竣工。
- 設計変更の協議資料を早めに作成し、増額分約1億2,000万円の契約を施主と合意。
- 協力会社の安全表彰制度を作り、ヒヤリハットの報告数を月10件から40件に増加。
- 仮設計画の見直しで、仮設費を当初予算から約2,000万円削減。
書くべきスキル
専門スキル
ヒューマンスキル
書いておきたい資格・免許
- 1級建築施工管理技士: 所長や監理技術者として現場を任されるための代表的な資格です。
- 一級建築士・二級建築士: 設計の知識を持つ施工管理者として評価されます。
- 監理技術者資格者証・監理技術者講習: 大規模な工事で必要とされます。
- 職長・安全衛生責任者教育、足場の組立て等作業主任者など: 現場の安全に関わる資格・教育も書きます。
枚数と構成
経験が長いので A4 で2枚。工事経歴を新しい順に、規模と立場がわかるように書き、資格は資格欄の最初にまとめます。
よくある失敗
- 工事名だけで、構造・規模・工事金額が書かれていない。
- 自分の立場(所長、主任、担当)が書かれていない。
- 安全の実績や工期の結果を書いていない。
- 工事経歴をすべて同じ詳しさで並べ、直近の大きな工事が目立たない。
- 資格の取得年が抜けている。
よくある質問
施工管理の職務経歴書は何枚がいいですか?
経験10年以上なら A4 で2枚が目安です。工事が多い場合は、主な工事を詳しく、それ以外を種類ごとにまとめて件数で示しましょう。
工事金額は書いても大丈夫ですか?
公共工事など公表されているものは問題ありません。民間工事でおおよその規模を示すなら「約30億円」のように丸めて書くのが一般的です。
施工管理から別の職種に移れますか?
移れます。工程や原価の管理、多くの関係者の調整は、発注者側の建築職、設備管理、不動産、プラントなどで評価されます。